友だちが二見浦に行くならここに行ってみたいというので訪れました。
二見は何度か訪れたことがあったのですが、こんなに素敵な場所があったとは驚きでした。
その目的地は『賓日館』。
私たちが鳥羽駅からタクシーに乗り込んだのは16時過ぎでした。
賓日館の最終入館時間は16時30分。
最終入館時間までに間に合うのか、到着するまではハラハラドキでしたが、タクシーの運転手さんが頑張ってくれたこともあり、何とか5分前に到着することが出来ました。
ギリギリの入館だったので、入り際「なるべく早めに見てくださいね」と一言われはしたものの、特にそのあとは注意を促されることもなく、それなりにゆっくり見てまわることが出来ました。
入ったときに数名いた客も途中でいなくなり、気が付けば、貸切状態でした。
120畳の大広間は圧巻!
賓日館は、もともとは明治時代に伊勢神宮を参拝される賓客のために建てられた旅館でした。
そのため、以前は宿泊する以外は見学することはできませんでした。
しかし現在は旅館は休業していて、今では入館料(300円)でこの重要文化材を見学することができます。
まず二階に上がって驚いたのが120畳もある大広間。まさに圧巻とはこのことだと思いました。
120畳の広々とした空間に、天井から豪華なシャンデリアが吊され、一層この部屋の華やかさを助長してくれています。
同じ二階には、皇族の方が宿泊されていたという「御殿の間」という部屋があり、そこがまた格式のあるお部屋で見応えがありました。
天井は二重格天井になっており、床框は輪島塗に螺鈿の細工といった手の込み様です。
本当に昔の職人さんの凄さを感じさせられてしまいました。
調度品なども見事でしたが、ただ豪華というだけではなく、随所に歴史を感じられる趣深いお部屋でした。
重要文化材でお琴体験もできる!
一階には資料室があり、二見ヶ浦の歴史や、賓日館の調度品、古文書の数々が展示されていました。
資料室とは別の広間には、二見出身の料理人・五味貞介さんの展示が開催されていました。
この展示は四季時期で開催される内容は変わってくるようです。
また、琴が置かれている部屋があり、そこの琴は自由に弾けるようになっていました。
夏休みにはお琴体験なるものもあったようです。
重要文化材でお琴体験なんて素敵ですね。
賓日館の二階からは美しい二見浦が見えます。
明治の創建以来、何人の人がどんな思いでこの景色を眺めてきたことでしょう。
明治の歴史ある建物で、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
賓日館
住所 :〒519-0602 三重県伊勢市二見町茶屋566-2
営業時間:09:00 ~ 16:30
定休日 :火曜日(祝日の場合は翌日
駐車場 :あり(30台/無料)
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