見渡す限りのお茶畑でいただく、特別なかぶせ茶
三重県のお茶畑の中に、お茶農家のお話を聞きながらほっこりできる人気のカフェがあります。
三重県はお茶の生産量が全国第3位、なかでも「かぶせ茶」は第1位です。
これは地元に住んでいてもなかなか知らないことなのですが、なかでも四日市市の水沢町は見渡す限りのお茶畑がひろがるお茶どころなのです。
そのカフェの名前は『かぶせ茶カフェ』といいます。
いかにも農家さんらしい民家の居間に、冬はこたつがしつらえてあり、床の間には和服の帯が飾ってあったり花が活けてあったりと、女性なら大好きな空間です。
季節のお菓子を和か洋から選び、何種類もあるなかから好みのお茶を選ぶと、かわいいお膳にのったセットが運ばれてきます。
メインはもちろんかぶせ茶です。淹れ方や飲み頃を教えてもらって、お湯を注いでゆっくり、じっくり待ちます。
飲んでみると・・・びっくり。
今まで味わったことのない甘さとコクとうまみが口いっぱいに広がります。
「これが本当のお茶のおいしさか」と驚くこと請け合いです。
何度もお湯を注いで飲むうちに、甘さから渋みへと味わいが変わっていくのも楽しい、どんどん進みます。
お茶といっしょに出てくるお菓子も楽しいですが、注目して欲しいのは「あられ茶漬け」です。
三重県にはあられにお茶をかけてお茶漬けにしていただく習慣があり、お茶漬け用のあられに塩昆布と抹茶が添えられています。
知らない方はびっくりする食べ方ですが、地元の三重県民には懐かしの味。
お茶をそそいですぐカリカリのあられが好きな人、しばらくたって柔らかくしたあられが好みの人と味わい方もこだわりがあります。
最後は残ったお茶の葉をお皿に出して、なんとぽん酢をかけて食べることができます。
これがまた、ホウレンソウなどと違って独特の食感が楽しい。
こちらの方はお酒のあてにもお茶の葉を食べるのだとか。まるごとお茶の栄養もいただけます。
お店の方に農家ならではのお話も聞けるのが楽しく、近くには紅葉の名所もあるので、一度足を伸ばしてみるのもおすすめです。
なにより周りのお茶畑の風景が美しいです。
伊勢湾に向かって開けた斜面にはずらっと刈り揃えられたお茶のきが広がり、田舎の良さが満喫できます。
定休日が日曜~水曜と、週の半分は開いていないのでお出かけの際は気をつけてください。
かぶせ茶カフェ
住所 :三重県四日市市水沢町998
営業時間:[木~土]10:00~17:00
定休日 :日~水曜日
駐車場 :有(普通車70台)
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