ココナッツオイルの成分&飽和脂肪酸なのに体に良い理由を解説!

ココナッツオイルは何かと体に良いといわれますね。

  • 健康に良い!
  • ダイエットに良い!
  • 美容に良い!

そんなに体に良いといわれるということは、どんな成分が含まれているのか気になりますよね!

よく「ココナッツオイルは飽和脂肪酸だよ」とか「中鎖脂肪酸だから体にいいよ」という理由も目にしますが・・・。

私なんかはまず「飽和脂肪酸?中鎖・・・??」というレベルでしたので、そのあたりもわかりやすく紹介できたらなと思います♪

というわけで、今回はココナッツオイルの成分と特徴についてまとめてみました。

ココナッツオイルの成分は脂肪のみ

ココナッツオイルは一般名ではヤシ油(ココヤシから作られる油脂)と呼ばれます。

ヤシ油の成分表(100gあたり)がこちらです。

ココナッツオイルの100gあたりの成分表(Wikipediaより)
エネルギー 862 kcal
炭水化物 0 g
糖類 0 g
食物繊維 0 g
脂肪 100 g
タンパク質 0 g
ビタミンE 0.09 mg

100g中、脂肪が100g。The脂肪です(笑)

ビタミンEがほんのわずかにありますが、100g中0.09mgと無視できてしまうレベルです。

当たり前といえば当たり前なのですが、ココナッツ”オイル”ということで油ですね。

でも、ココナッツオイルの脂肪はただの太る脂肪とは一味もふた味も違います

ココナッツオイルの脂肪(脂肪酸)の種類

ココナッツオイルの脂肪の種類が、身体に良いといわれる理由のひとつです。

それが「中鎖脂肪酸」と呼ばれるタイプなのですが、後ほど詳しく書いていきますね。

まずはココナッツオイルの脂肪(100gあたり)の内訳を見てみましょう~。

飽和脂肪酸 86.5 g
一価不飽和 5.8 g
多価不飽和 1.8 g

一番割合が高いのが「飽和脂肪酸」ですね。

この飽和脂肪酸は酸化しにくいという特徴がある脂肪酸です。

ココナッツオイルが酸化しにくくて揚げ物にもいいよ!というのはここからきています。

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でも飽和脂肪酸というのは、ラードなどの動物性油にも含まれる脂肪酸です。

ここがココナッツオイルの飽和脂肪酸でわかりにくいところなんです。

同じ飽和脂肪酸でも、動物性油とココナッツオイルでは効果が全く違うので混乱しやすいんですね。

ココナッツオイルの飽和脂肪酸は「中鎖脂肪酸」

動物性油脂とココナッツオイル、どちらにも飽和脂肪酸は含まれているのに、効果はまったく逆のことを主張します。

  • 動物性油は摂りすぎるとコレステロールが溜まる。太る。
  • ココナッツオイルは体に良い。痩せる。

その謎を解くのが「炭素数」です。(化学っぽい!)

飽和脂肪酸の中でもいくつも種類があって、それぞれの成分に炭素数が関わっています。

ちょっと難しい話になりますが、その脂肪酸を構成する要素に炭素がいくつ含まれるかで分類があります。

  • 短鎖脂肪酸:炭素の数2~4個
  • 中鎖脂肪酸:炭素の数5~12個
  • 長鎖脂肪酸:炭素の数13個以上

この分類で体への影響が全然違っていて、動物性油とココナッツオイルの飽和脂肪酸ではここが違うんです。

わかりやすくいうと、それぞれこんなイメージになります。

  • 発がん予防、肥満予防、糖尿病予防など、体に良い「短鎖脂肪酸」(*1)
  • エネルギーになりやすく代謝される「中鎖脂肪酸」
  • 動物性油などにみられる、コレステロールが溜まる「長鎖脂肪酸」

(*1) 予防効果については、Wikipedia 短鎖脂肪酸の効果を参照しています

ココナッツオイルは真ん中の「中鎖脂肪酸」が多く含まれるので体に良いとされているというわけです。

※ ちなみに、短鎖脂肪酸は中鎖脂肪酸よりも摂取はしにくく、食品からではなく主に腸内で発酵されて作られます。発酵にはレジスタントスターチ、オリゴ糖などが良いといわれています。

レジスタントスターチはココナッツオイルご飯で作れますよ♪

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中鎖脂肪酸は体に良い脂肪酸

では具体的に中鎖脂肪酸のどんなところが体に良いのか説明しますね。

中鎖脂肪酸のすごいところは、

エネルギーになるまでの時間が短い(脂肪が溜まりにくい)

という点です。

動物性油の長鎖脂肪酸と比べて、

  • 炭素数が少なく、長さが短い
  • 水に溶けやすい

という違いがあり、身体への吸収のされ方が異なるんです。

※さて、ここから小難しい話が始まりますよ~(笑)

通常(長鎖脂肪酸の場合)、脂肪酸は小腸で消化されて血液などから体内に吸収されます。そこで脂肪として蓄えられていきます。

長さが短く、水に溶けやすい性質を持つ中鎖脂肪酸は、小腸から直接肝臓へ運ばれることで脂肪として残りにくいとされています。

特にココナッツオイルでの中鎖脂肪酸の大半を占める「ラウリン酸」は、界面活性剤として水を油に溶かすことができる性質をもっています。
より水に溶けやすく、脂肪になりにくいというわけですね。

ココナッツオイルの中鎖脂肪酸の割合は約60%(うち、ラウリン酸は75%)で、他のオイルと比べてもとても高いです。

<ココナッツオイルの飽和脂肪酸の内訳(脂肪100g中)>

飽和脂肪酸 86.5 炭素数:8
 (カプリン酸) 6.0 炭素数:10
 (ラウリン酸) 44.6 炭素数:12
 (ミリスチン酸) 16.8 炭素数:14
 (パルミチン酸) 8.2 炭素数:16
 (ステアリン酸) 2.8 炭素数:18
一価不飽和脂肪酸 5.8
多価不飽和脂肪酸 1.8

体に良いけど栄養は他の食材から摂ろう

炭素とか化学っぽい話が多くて疲れましたね・・・。

私なりに理解したココナッツオイルの飽和脂肪酸や中鎖脂肪酸の謎を説明してみました。

少しでも安心してココナッツオイルを食べてもらえれば嬉しいです(*^0^*)

あ、でも、ココナッツオイルは体に良いですが、栄養はありません。
あくまでも成分は脂肪ですので、ココナッツオイルだけ摂っていても健康によくはないので注意です。

栄養はきちんと他の食材から摂ってくださいね。

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