事故によって車の前面部分が破損してしまった!
電柱にぶつかった、家の壁に激突した、前の車やバイクに追突した、などいろんな事故の場面がありますが、そんなときに修理でどれくらいお金がかかるのかは気になりますよね。
修理でカンタンに直るということはないにしても、もしかして廃車にしなければならないくらいの状態なら修理費用はどうなるの・・・?
衝突事故の場合でも、比較的軽微と言えるものから買い替えを検討するくらいのものまで、状態は様々です。
ディーラーさんに言われるまま修理したり買い替えすると、場合によっては損してしまうこともあります。
部位別に修理費用の目安を記載していきますので、修理の見積もりを取る前におおよその金額感を知っておきましょう。
注意点として、車の修理全般に言えることですが、車種によって全く費用感は違ってきます。
あくまで目安として把握するものとして有効活用してくださいね。
正面衝突による破損部位の修理費用
バンパー
まず、バンパーがグシャッと凹んだり、壊れて破損してしまうのは免れないと思います。
バンパーというのは衝撃を吸収することが目的の一つでもあるので、凹んだりするのは仕方がないです。
バンパーがなければ、他の部位の破損や乗車していた人への衝撃ももっとひどくなった可能性がありますので、最前列で耐えてくれたことをむしろ褒めてあげましょう。
ただ、衝突事故となると多くの場合は「バンパー交換」になってしまうと思います。
擦り傷のような状況であれば塗装のし直しで対応できますが、何かに前面からぶつかってしまった場合には大きな凹み・ヒビ・折れてしまうなど、塗装ではカバーできないためです。
例えば、写真のような状態になるとバンパー交換となります。
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バンパー交換の費用目安は、車種や色などの入手しやすさによって変動しますが10~20万円程度となります。(バンパーの部品、作業費含む)
ヘッドライト・ウインカー類
ぶつかった角度によって様々ですが、ライトなどの灯火部品はレンズが割れてしまうため交換が必要です。
ライトの種類でも金額は変わりますが、おおよそ1つにつき3万円~5万円ほどの交換費用がかかります。
部品ごとにそれだけの金額になりますので、左右両方のライトを修理することになると単純計算で倍になります。
フロントグリル
フロントグリルは全面についている網目や格子状になっている部分です。
外の空気をボンネット内に取り込んで、熱がこもらないように冷却する役目を担っています。
メーカーのロゴが入っていることも多く、デザイン的な要素も強いため修理費用としてはそこまで高額ではなく1万円~3万円が目安になります。
ラジエーター
冷却水と繋がっていて、冷却水を循環させることでエンジンが高温になりすぎないように温度調整している部品です。
フロントグリルやナンバープレートのすぐ裏側にあることが多く、衝突事故では破損が多い部位でもあります。
部分的な修理よりも交換対応がほとんどのため、修理費用の目安は10万円~20万円と高額になってきます。
ボンネット
ボンネットまで破損がわかる状態だと、事故の規模としても大きくなっていることでしょう。
ボンネットの内側は、エアコンなどの冷却器や車の心臓であるエンジンがあるため修理の規模も大きくなる可能性が高いです。
修理費用の目安としてはワイヤー交換などがあり10万円前後かかってきます。
ボンネットは歪んでいると閉まらなくなってしまうため、雨による錆など2次被害で費用がかさんでしまうこともあるので注意が必要です。
フロントガラス
フロントガラスは飛び石で小さなキズが入った程度ならいいですが、大きなヒビ割れが入ってしまうと交換となります。
フロントガラス交換になると、修理費用の目安は10万円~15万円程度になってきます。
衝突事故でフロントガラスが大破するような状態だと、車の状態としてはかなり深刻です。
ぶつかった部分の角度にもよりますが、エンジンに影響が出ていると自走できないということにもなっていることでしょう。
このあたりからは修理で車を使い続けようとすると、かなりの高額になってきます。
次にエンジンの修理についても記載しますが、100万円を超える金額の見積もりが出てくるレベルになります。
エンジン
車の心臓部・エンジンにまで被害が及んでいた場合、エンジン交換という修理もあります。
エンジントラブルが発生しているような状況であれば、こちらに該当するでしょう。
部品交換だけでは乗る立場としても心配ですよね。もし運転中にエンジントラブルが発生したら、さらなる事故など本当に命にかかわります。
エンジン交換にかかる費用目安は50~90万円。(国産車の場合)
高額であるにもかかわらず、ぶれ幅が数十万円となっているのはエンジン本体の価格に左右されるためです。
車種によってもやはり大きく違いが出て、エンジン本体だけで50万円程度が相場です。加えて、工賃として作業費用が20万円ほどかかるため100万円近くの修理代が想定されます。(※エンジン交換だけの費用です。他の部位も修理するとプラス○万円~と増えていきます。)
(国産車の場合)とカッコ書きしましたが、海外メーカーの外車となると200~300万円という費用感になってきます。
また、エンジン周りが大きく凹むような破損状態にまでなると、自走できないということも多々あります。
この場合にはエンジン交換というよりも、周りの部品交換や後述のフレーム修理も必要となるため、買い替えを検討した方が早い・・・という修理費用になります。
フレーム
フレームは、いわば車の骨組みです。
車のフレームが破損するということは、自動車としての体型を維持できていないという状態といえます。
フレームが歪んでしまった場合、その歪みを矯正してあげる修理をすることになりますが、骨格であるため影響範囲(解体や組み立て)がとても広くなります。
(もっとも、衝突事故でフレームに歪みや破損があった場合には見た目でわかるほどの重症だと思いますが。。。)
ですので、もしも一部のフレーム修理で済むような規模だったとしても、全体の修理や組み立てを含めると修理費用の目安は20万円~100万円オーバーになります。
それでも車の骨格部分が破損したということで、「修復歴」がつき買い替えなどの査定ではとても不利になります。
修理範囲が一部ではなく、広範囲になったり自走できないような状態の場合は、さらに修理費用は跳ね上がります。
目安として表現しにくいのですが、100万円を超えて数百万円レベルを想像してもらうことになります。(新車と同額かそれ以上になることも・・・。)
フロントが大破した場合の修理費用
フロントグリルやラジエーターなど、細かい部品の修理費用についても紹介しましたが、衝突事故となるとそれらの修理だけでは済まないことがほとんどです。
フロントが大破してしまった場合にはどれくらいの金額になるでしょうか?
ケースバイケースではありますが、少なくとも各部品の費用はかかります。
上述した修理費用は「各パーツ単独」で交換したときの金額なので、複数の部位が壊れていると積み上げでプラスされていきます。
ここまでに紹介した正面部のパーツを修理するとおおよそ100万円前後。(フレームが維持できている場合)
工賃は1回でまとまるので全体としては単純にプラスした金額よりは安くなると思います。
実際の破損状況によってもちろん修理費用は変動しますが、大破の場合は70万円~100万円ほどかかると考えておきましょう。
もし、フロントガラスやエンジン、サイドまわりまで被害があるようでしたら、修理だけでなく売却も視野に入れた方がよいです。
私自身も事故を経験していて、修理にするか、廃車にしようか考えたことがあります。
そのときの経験から、今は「事故車を買取」してくれる業者があることを知りました。
その内容についてもまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。

事故だけでも気分は最悪なのに、車の修理にお金もかかるというのは本当に気持ちが落ちてしまいますね。
少しでも乗り越えられるよう、この情報が参考になれば嬉しいです。
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